- column
循環整体が誕生したストーリー ~その①~

私は、リラクゼーション業界に携わってから約16年の間、当初からずっと違和感を感じている事がありました。
それは、なぜほとんどのサロンが行なう施術は『うつ伏せ寝』でお体のメンテナンスをするのか?という事です。
さらに、その違和感が増してきたきっかけは、お客様の施術が終わって毎回の様に言われるひと言でした…
「施術をしてもらうと気持ちが良くていつも寝てしまうけど、終わって自分の顔を鏡で見る毎回必ず顔に跡がつくからこの後どこにも行く気にならないんだよね~」
もちろんお客様は何も悪い事をした訳ではなく、また私の施術に何かミスがあった訳ではありませんが、私はその言葉を聞くたびに、いつも『すみません…』 と言う事くらいしか出来ませんでした。
その時の私の知識や技術では、
「お体の筋肉のほとんどは背面(体の後ろ側)についているので、お体のメンテナンスをする為には必ずうつ伏せ寝になって頂かないといけなよなぁ~」
と当たり前のように思っていました。
当時は、深夜営業しているリラクゼーションサロンに勤務しており駅から徒歩3分だったので、ほとんどのお客様は施術が終わったらまっすぐ帰宅する方が多かったのであまり気にしていなかったですが、私の心の中では「お体のメンテナンスがうつ伏せ寝にならずに出来たら、こんな違和感を抱かなくても良いのに…」という思いがだんだんと強くなっていきました。
何が良い方法はないだろうか…と思案錯誤していくうちにあるきっかけがありました。
そのお客様は妊婦さんで、来月出産予定の方で、お医者さんからは、出来る限りウォーキング等をして欲しいと言われているが、腰が辛くて用事の為に歩くのがやっとのこと。
腰のメンテナンスをする際の常識として、『うつ伏せ寝』にならなければいけない技術しか私には出来なかったので、
もちろんそのお客様のご要望には応えられず悔しい想いをしていました。
それと同じ日に、今度は先月出産したばかりで、現在授乳中のお客様がご来店。
もちろん妊婦さんではないので、お体のメンテナンスは可能ですが、施術が終わった際にとんでもない出来事が!!
何と!うつ伏せ寝で行なう施術の圧力で、母乳が服ににじみ出てしまいました。
もちろん誰も悪い事をした訳ではありませんが、そのお客様にとってはとても恥ずかしい想いをしたと思います。
私も「すみません」と言う事しか出来ませんでした。
別にお客様も私も悪い事はしていないのに何か悔しいなぁ~
その時私は閃いたんです★
うつ伏せ寝で行なうお体のメンテナンス技術は、すでに現代人のニーズには対応出来ない場合が多くて、もしかしたらもう古い固定概念なのかも…。
特に、もっとお体や体調に優しい新しい技術を開発しなくては!!
その為には、今の固定概念を外して考えなくては!!!
この続きは循環整体が誕生したストーリー ~その②~ に続きます(^-^)